金型入荷後に脱脂洗浄をし、シボ加工しない部分に耐酸性のテープ等で保護を施す。シーリング剤を全体に塗り、目止めをする。
予め準備しておいた金型の型紙に合わせてパターンが印刷されたフィルムをカットし、金型に密着させ保護膜を形成しシボパターンを転写する。
インクジェットプリント、シルク印刷
フィルム同士の繫ぎ目や曲面は保護膜が定着しにくい。シボパターンが定着していないところは手作業で専用のペン・インクを使い修正していく。
フィルム構造
硝酸系の薬品浴槽に金型を浸けてエッチング(腐食)を行う。浴槽から出し、薬剤を洗い流しエッチングを止める。保護膜を除去し全体をエッチングすると、シボ・パターン全体に丸みを付けることが可能。
エッチング薬品浸透図(複合シボ)
酸化残留物(サビ)等を除去する。砂(アルミナ)やガラスビーズを吹き付けて、製品の光沢度を左右するツヤ処理を行う。
ツヤ処理方法
最終検査を行い保護膜等を剥離し、金型の洗浄を行う。加工指示書・出荷検査表に基づいて金型全体の確認後、防錆処理を施し納品。
複合シボの場合は、②~⑤の工程を繰り返します。他に、サンドブラストのみの加工やレーザー加工によるシボもあります。
インクジェットプリントやシルク印刷でシボパターンのフィルムを作成しています。複雑な金型に対しても細かいシボパターンを転写することが可能です。
(インクジェットプリントの最大印刷サイズ:1,800×1,100mm)
特殊なフィルムを使い様々なパターンを形成します。フィルムの色の付いている部分は保護膜となり金属を腐食させず、それ以外の透明な部分のみ腐食させていき、そこがシボ(溝・凹)となります。