先輩社員の声 vol.1

シボ加工は“職人技”。経験がものをいう世界

製造部でシボ加工を行っています。金型にフィルムでパターンを転写して腐食させるのですが、これらの作業はほぼ手作業です。言葉で表すとたったこれだけの事ですが、この作業はマニュアル化できるものではなく経験を積んで体で覚えていくしかありません。実際にやってみて初めて先輩の説明の意味が理解できます。この感覚が少しでもズレてしまうと出来上がりが全く違いますから、仕事は本当に職人技。そこにたどり着くまではひたすら技術を磨くしかありません。それだけに、上手くいった時や自分のつくったシボが使われているのを見かけると嬉しいですし、自分たちの仕事に誇りを感じています。

技術磨きに終わりはない

初めはまさに修行でした。雑用や補佐の仕事がメインだったのですが、4年目に自分から「シボ加工をやりたい」と言い出し、やらせてもらえるようになりました。
当然最初は全く上手くいきませんでしたね。何度も練習して先輩にアドバイスをもらい、ようやく自分の感覚が身に付いてきたように感じます。その感覚を身に付けるまでが苦しいのですが、思い通りに加工ができるようになると仕事がどんどん面白くなっていくんです。そして、仕事を任せてもらえるようになった今、さらに技術を磨かなければという気持ちで日々の業務に取り組んでいます。
まだまだ失敗することもありますが、まずは今やっている加工工程をマスターして、将来的には別の種類の加工工程も覚えていきたいと思っています。
300t ダイスポッティングプレス
100t ダイスポッティングプレス

大切なのは気合と根性

入社する前は、シボのこともエッチングのことを何も知りませんでした。工場見学をした際には、技術の人の作業風景を見て、みんな寝ているのかと思いました(笑)。
それくらい金型に顔を近づけて、微動だにせず黙々と仕事に取り組んでいるんですよ。
この仕事に必要なのは、手先の器用さよりも気合と根性。技は経験と慣れでいくらでも補えます。この業界で一人前と認めてもらえるようになるまでおよそ10年。技を身に付けられるまで途中で投げ出さない忍耐力があり、一つでもこの仕事に楽しさを見出せられるかが鍵ですね。
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